テレワークについて
私がリクルートに在籍していた頃のある日、
「自宅にいて仕事が成り立つか試してみたいので、協力して。」
と言われ、1週間在宅勤務になったのは、もう15年ほど前のことです。
その頃、既にテレワークという言葉があったかどうかは覚えていませんが、言われたときに真っ先に思ったのは、「いやいや、無理でしょー!」でした。
そして在宅勤務になった私は、意外に真面目なため(笑)、テレビを付けるわけでも音楽を聴くでもなく、ランチも、外出したら誰かにサボっていると思われるかも!(そんなわけない)と思い、コンビニに行くわけでもなく、1日中シーンとした家で1人、仕事をする、という一週間を過ごしました。
一週間後、人事との振り返り会議があり、私の感想は、
「寂しすぎて無理です。。。」
というものでした。
「母だったら在宅の理由もあるかもしれないですが、私に在宅のメリットはありません。」
と言いました。(当時独身)
それから数年後、世の中的にはかなり早かったと思いますが、テレワークが導入され、今では自分の席も自由席となり、会社へ通勤するのは週2~3回程度になりました。
それまで紆余曲折あり、うまく行かないことも多かったですが、少しずつ、システムが整ったり、会議のあり方を変えたり、コミュニケーションの方法を変えたりしながら、10年くらいかけて整ったと思います。(まだ現在進行形だと思いますが)
現在コロナ禍で、思いがけず急にテレワークにせざるを得なくなった会社は多いと思います。
そのような会社は、テレワークのメリットを見出せず、デメリットしか見えない、ということも多いのではと思います。
でも、今後コロナや天災などが来ても耐えうる強い会社を目指すなら、これを転機と捉え、テレワークありきで何が出来るか、本気で考えてみることが必要かと思います。
おそらく、整うのは数年かかると思いますし、投資も必要だと思いますし、テレワークが成り立たない業種や職種はあると思います。
そしてもちろんテレワークには今までの働き方と比べてメリットもデメリットもあります。
何かを大きく変えるのは文字通り大変ですし、ストレスも大きいですが、それに見合う価値はあると思います。
少なくとも、私はテレワークという働き方がなければ、もっと早く、妊娠中か出産直後に会社を辞めていたかもしれません。
最近は、若い方を中心に男性も家事や育児に参加するのが当たり前、という空気になってきましたね。
また、働き方改革でより生産性が求められる時代になっています。
時代の流れに柔軟に対応し、生き残り続ける強い会社になるためには、テレワークのあり方をぜひ本気で検討してみていただきたいと思います。