人事の7要素
人事の仕事は何ですか?と聞かれたら、何と答えますか?
おそらく、会社の人数規模によって思い浮かべる内容が違うと思います。
先日、ある全国展開しているフィットネスクラブの役員の方から、
人事のことで困っているから相談したい、と言われました。
この会社は、
人事担当はいるが、労務しかやっていない、
採用は人事経験がないが多少知識がある営業出身の方がやっている、
とのことでした。
そして、困っていることは、この役員が評価制度と評価基準を作ったが、これで良いのか分からないので、相談したい、とのことでした。
評価基準を見せていただくと、かなりキチンとしたものになっており、
これは、この役員の方が前職の大手企業で使っていたモノをリバイスして作ったとのことでした。
そこから色々とお話しを聞いていくと、
会社が急拡大している中、人が足りない、
経営周りも即戦力の業務委託の方にお願いしているが、最近広報担当が辞めてしまった、
採用広告は出しているが、トレーナーの応募は来るものの、社員の応募がない・・・など。
なぜ評価基準を作ったのかお聞きしたところ、
前職でキチンと評価基準に沿って評価されてきたのが良かったから、とのことでした。
この会社は、現在、この役員以外の社員が4名、その他は全員業務委託、だそうです。
私は、この会社の人事課題は、評価基準を作ることよりも、まず採用なのではないかと思いました。
人事の7要素とは・・・
①労務
②採用
③配置
④等級
⑤評価
⑥育成
⑦代謝退職
です。
創業期(社員数10名程度)に必要なのは、
①②
です。
評価の目的は「社員の育成のため」であり、
評価者の目の届く範囲であれば、
評価基準がなくてもコミュニケーションが取れていれば十分です。
しかも、創業期の会社の社員は、全員が「何でも屋」なので、
半年、もしくは年間を見通した評価基準を作るのは
なかなか難しいのではないかと思います。
先日、別の創業期の会社の社長さんからも、評価基準の相談を受け、
それはそれで評価基準や運用のためのミッションシートを作成したのですが、
それよりも、採用が問題だ!ということになりました。
採用の仕方を間違えていたので、そもそもの必要人材要件が違う人を採用しており、ほとんどの社員が退職してしまったり、
社長のビジョンと社員の職務の紐付けができずに非常に苦労されていました。
創業期の会社は、創業者のタスク分散のために社員が採用されますので、人事の仕事は置き去りにされたり、
もしくは大企業のマネをしてかえって窮屈な組織になったりと、
課題を抱えている会社をたくさん見てきました。
何が問題だか分からないけど、人や組織に課題を感じる・・・
そんな時は、ぜひお気軽にご相談ください!
相談は、無料です(笑)